おじさんこそスキンケアしなきゃダメです。
それはなぜなのか、多数の項目に分けて説明しております。おじさんによるおじさんのための説明です。
目次からジャンプ出来ますので見たいところだけでも見て行ってください。
- スキンケアをほとんどしていない
- スキンケアについてあまりよく分かっていない
- 肌ケアは女性がするものだと思っている
おじさんもスキンケア(肌ケア)って必要なの?
結論から言いますと、やらないと後悔することになります。年齢を重ねるごとに肌は衰えていき、過去に蓄積されたダメージも顕著に現れてくるからです。後から取り戻そうとしてもそうはいきません。
30代から、保水力を保つセラミドが減少すると言われています。さらに汗腺や皮脂線の働きも弱まってくるため、水分・油分ともに減少し乾燥を感じやすくなってきます。
20代では約28日だったターンオーバー(肌の細胞生まれ変わり周期)がどんどん伸びていき、40代で約50日、60代では約100日になると言われています。
ダメージを負った肌が残るため、シミやそばかす、傷などができやすくなります。そして肌も乾燥をしやすくなり、肌トラブルがおきやすい状態になっていくのです。
若いころは回復も早く、表面化していなかったものがどんどん出てくることになります。1日でも早く、対応していきましょう。
ただし、必ずしなければならない(必要)かと言われるとそうではありません。なぜなら、やらなくても生きてはいけますからね。
スキンケア(肌ケア)の重要性
保湿と水分補給
肌は外部からの刺激や気候の変化などによって、日々影響を受けています。スキンケアで適切な水分補給、保湿が行われることで水分を保つことができます。乾燥すると肌は荒れやすくなり、シワや炎症の原因となってしまいます。
紫外線対策
太陽からの紫外線は肌の炎症や色素変化、シワやたるみといった光老化を引き起こします。光老化は加齢による肌の老化よりも影響が大きいと言われており、紫外線対策をしている、していないで高齢になった際の肌にかなりの差が出てきます。日焼け止めを使うことで、肌を紫外線から保護し、シミやシワ、肌の老化予防をすることができます。
老化の予防
肌の弾力やハリ、水分量を保つ三大保湿因子「コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸」は、肌の真皮に肌細胞ある(真皮線維芽細胞)によって作られます。
年齢とともに残念ながら、肌細胞は減ってしまいます。20代を過ぎると急激に減少していき、50代を過ぎる頃には20代の約3分の1に減ってしまうと言われています。
スキンケアによってこれらの成分をサポートし、老化の進行を抑制することが大事ですね。
美容効果
適切なスキンケアによって、肌トーンが均等になり、シミやそばかすの軽減、毛穴の引き締めなど、外見的な美容効果が期待できます。
衛生維持
スキンケアは肌の汚れや余分な油分を取り除く役割もあります。これによって、ニキビや吹き出物の予防が効果がありますよ。
自己ケアとリラックス
スキンケアは自分をいたわり、メンテナンスを行うことです。毎日私たちの体中を覆って、365日守ってくれている肌に感謝することでもありますね。
これによってリラックス効果も得られ、日常のケアが肌だけでなく心身の健康にもよい影響を与えてくれます。音楽をかけながら、ゆっくりと自分をケアする習慣を身につけていきましょう。
肌トラブル
乾燥
室内環境や紫外線、肌のターンオーバー(肌の細胞生まれ変わり周期)の乱れ、間違ったスキンケア、加齢などにより、肌のバリア機能が低下してしまいます。
これらにより肌は乾燥し、かさかさとした感触が増え、ひどくなると粉が吹くなど、肌荒れやシワができやすい状態となってしまいます。
ニキビ
ニキビが出来てしまう原因は様々あります。食べ物、生活習慣、ストレス、間違ったスキンケア、紫外線、ホルモンバランス、便秘などなど。
皮脂の過剰分泌などで毛穴がふさがってしまうと、正常に皮脂が出ていくことができずにニキビの原因菌が増殖し、ニキビが出来てしまいます。
ちなみにニキビと吹き出物は同じものです。若い時にできるものがニキビ、大人になってできると吹き出物と言われていたようです。
今では「思春期ニキビ」「大人ニキビ」と呼ばれるようになっていますよ。
紫外線ダメージ
繰り返し紫外線を浴びると、外的刺激から守るために、肌は余分な角質を溜め込んでしまう「角質肥厚」と呼ばれる状態になってしまいます。
くわえて日焼けによる炎症が原因で、肌のキメは乱れ、手触りはゴワゴワ、ザラザラになってしまいます。
ダメージを受けた肌は乾燥し、くすみが目立ち、バリア機能の低下、化粧水などの肌なじみも悪くなっていきます。
光老化はもちろんのこと、最悪の場合、皮膚がんや白内障の原因になると言われています。
肌老化
日々正しいスキンケアを行っていないと、肌の老化が進行する一方です。もちろん、完全に老化を止めるといったことは難しいでしょう。
しかし、老化の進行速度を遅らせることは可能です。スキンケアは積み重ねで大きな差が生まれます。肌老化対策(エイジングケア)を1日でも早く始めましょう。
肌が老化する5大原因と言われているのが「乾燥・酸化・光老化・糖化・菲薄化」です。乾燥・光老化は他の項目で説明しましたので、残りの酸化・糖化・菲薄化。
酸化は、肌を酸化してしまい老化が進行してしまいます。「活性酸素」という物質が原因です。
活性酸素は普段私たちを守ってくれるいい物質なのですが、増えすぎると悪影響を及ぼします。
その過剰を引き起こす原因はウィルス、細菌退治、紫外線、激しい運動、喫煙、飲酒、暴飲暴食、ストレス、睡眠不足などです。
糖化は、肌が黄色っぽくくすんだり、シワ、たるみを引き起こします。
食べ物をたべると当たり前のように起こっている現象なのですが、その中で糖質と体内のたんぱく質が結びつくと「AGEs(終末糖化産物)」という劣化した、たんぱく質に変化します。
これが老化進行の原因と言われています。糖質の摂り過ぎにより発生するので、血糖値が高くなる状態が続かないよう食生活に注意しましょう。
菲薄化とは、皮膚が薄くなることを言います。年をとればとるほど、コラーゲンやエラスチンが減少します。
その結果、肌を作りだす働きが低下するため皮膚は薄くなってしまいます。
うるおいを保ちづらくなり、肌本来のバリア機能が低下している状態になります。間違った洗顔やピーリングといったスキンケアのやり過ぎで起こりえます。スキンケアを正しく行うことが対策になるでしょう。
不均等な肌トーン
スキンケアをしていないと、肌のトーンが不均等になることがあります。シミやそばかすが増加、肌がくすんで見えることがあります。地道な日々のスキンケアが大切ですね。
肌の荒れや敏感化
適切なスキンケアが行われないと、肌が敏感になりやすくなり、かゆみや赤み、炎症などが生じやすくなります。
生まれつき敏感肌、肌が弱い方もいますがスキンケアを正しく実施すれば、症状を改善または緩和することができます。
生まれつきだからしかたないと言って、ほとんどケアをしていない人も稀に見受けられます。しかし、だからこそ地道な肌ケアが重要です。やらないのは本人の怠慢に他なりませんね。
健康な肌を保つ方法
洗顔
肌を清潔に保つために、洗顔料を使用して顔を洗いましょう。肌についた汚れや余分な脂を取り除き、化粧水や乳液(クリーム)などの吸収をよくする役割もあります。
泡立ちネットを使って、しっかりと泡立て、泡で優しく洗い、ぬるま湯でしっかりとすすぎましょう。洗顔料は、自分の肌に合ったものを選ぶことが重要です。
保湿
肌を乾燥から守るために、化粧水、美容液、乳液やクリーム、パックなどを使い、肌をしっかり保湿しましょう。
特に冬季や乾燥した環境では大事なことですね。自分の肌に合わせたものを選び、使用することもポイントです。
面倒な人はオールインワンタイプのものから始めてみましょう。やらないとは大きな違いですよ。
紫外線対策
紫外線は肌老化の大きな原因となります。男性も日焼け止めを使用する習慣をつけ、外出時には肌を紫外線から守りましょう。
おじさんが日焼け止めなんて、という考え方はもう古いです。むしろ肌の老化が進み、ターンオーバー(肌の細胞生まれ変わり周期)が長くなっているおじさんだからこそ、しっかりと使用しましょう。
栄養バランスの良い食事
バランスの悪い食生活で内臓が弱ったり血行が悪くなると、その影響が肌に現れてきます。「肌は内臓の鏡」と言われるほどです。
おじさんはお酒や外食の機会も多く、手作りするのを面倒くさがる人が多いです。
しかし、食生活はスキンケアの基本であり、体内環境は肌に大きな影響を与えているということを覚えておきましょう。
適度な運動
おじさんになるとデスクワークが増え、若いころのように外でスポーツをする機会もめっきりと減ります。
運動は血流の改善、ストレス緩和、リンパの流れの促進、便秘解消による肌のデトックス、睡眠の質が上がるなど、定期的な運動は肌の健康維持にいい役割を果たします。
ウォーキングなど、自身にあった無理のない適度な運動を生活に取り入れるようにしていきましょう。
十分な睡眠
お酒の飲みすぎ、残業で帰宅が遅いなど、おじさんは十分な睡眠がとれていないことも多いです。
睡眠は肌の修復に重要です。肌のターンオーバーを促す成長ホルモンは、睡眠中に脳下垂体から分泌されます。寝てからの3時間で大量に放出されます。始めの3時間がスキンケアゴールデンタイムとなりますね。
十分な睡眠を確保し、肌にリラックスの時間を与えてあげましょう。
おじさんのスキンケア事情
スキンケア割合
世のおじさんたちはどの程度スキンケアを実施しているのか、気になるので調べてみました。何かしらのスキンケアと広くとった場合の割合です。
集計サイトによりばらつきはありますが30代で約40%、40代で約35%、50代で約30%と若いほど割合が高いです。
おじさんになればなるほどしなくちゃいけないのですが、やはり時代の考え方があるのでしょう。もちろん今どきの、10代、20代はもっと高いです。なお、スキンケアの中で一番使用率が高いのが洗顔料でした。
ちなみに「男性にスキンケアはしてほしいか」といった女性へのあるアンケートでは、約55%が是非やってほしい、やってほしい。やってほしくないと回答した人が約10%という結果でした。
当たり前のことですが、男性でも肌がきれいな方が印象がよく、好感が持てますからね。
近年の変化
男性でスキンケアを実施する人は若い世代を中心に年々増加しており、その影響はおじさんにも波及しています。
特にここ数年での伸び率は高く、皆さんも一昔前より、スキンケアに関することを見聞きすることが多くなったのではないでしょうか。
かさかさや脂ぎった顔よりも清潔感ある顔の方が周りの人への印象もよくなり、その逆もしかりです。おじさんだから関係ないと言える時代ではなくなりましたね。私はいい変化だと感じています。
予算など
複数のアンケートを調べたところ、スキンケアにかける男性の月額平均は3500円ほど、おじさんは2500円ほどと20代が平均を押し上げる形になっていますね。
私は洗顔料、化粧水、クリーム(乳液)、日焼け止め各2000円くらいでどれも3か月ほど持つます。
時期によるので毎日は使いませんがボディークリーム、日焼け止め各2000円くらいなので、月額平均はちょうどおじさん平均くらいですね。
収入や価値観などにもよりますが、自己投資として平均くらいはかけてもよいのではないでしょうか。
そう思うと脱毛やエステに行かれてる男性の方は意識高いですね、残念ながら私は予算オーバーです。
男性と女性のスキンケアの違い
男性の肌の特徴
男性の肌は皮脂の分泌量が多く、成人する頃には女性の約2倍になります。また、男性は年齢に伴って皮脂の量が低下するといったことがほとんどありません。
つまりおじさんになってもテカテカしてしまうということですね。特に「Tゾーン」と呼ばれる、額から鼻にかけての部位は女性よりもベタつきやすい傾向があります。
一方で水分量が少ないといった特徴もあります。女性と比較するとなんと50%以下の水分量しかありません。 つまり男性は、肌が乾燥しやすいということです。
また、男性は日常的に髭剃りをするため、剃り方によっては角層の最表面や皮脂などを不必要に落としやすくなります。
なので「Uゾーン」と呼ばれる、頬から顎にかけての部位は、乾燥しやすくながちです。
さらにほとんどの男性は化粧をしません。ノーメイクであるため、紫外線ダメージを非常に受けやすいです。
肌老化の原因の8割とも言われており、日焼けだけでなくシミやシワ、たるみ、乾燥なども引き起こします。
男性の肌って結構デリケートなんですよね。習慣や環境もあり、女性より肌ケアが重要なんじゃないかと思うくらいです。
けれど、スキンケアをしている割合は女性より相当少ないです。そりゃ肌トラブルが起きるのも納得ですね。
まとめ
- スキンケアは肌トラブルを防ぐために重要であり、健康維持はもちろん見た目にも良い影響がある。
- 肌ケアは洗顔や化粧水なども有効だが、規則正しい生活、バランスの取れた食事といった生活習慣が非常に大事である。
- 男性の肌は女性と違いがあり、また人により個性がある。スキンケア用品は自分にあったものを選ぶことが大切。
- 年々男性のスキンケア意識が高まっており、おじさんも徐々に始めている人が増えている。
- 将来の自分の肌を守れるのは自分であり、1日でも早くスキンケアの習慣をつけることが望ましい。
- 間違ったスキンケアは返って肌を痛める原因になる。手順をしっかりと学んで正しく行うこと。
個人的は太陽光のダメージの凄さに驚きましたね。日焼け止めの習慣は全然なかった。
おじさんになると色んなところに若い時にはなかったガタがくるのが悲しいですね。
嘆いていても仕方ない。規則正しい生活、スキンケア、積み重ねが大事なので早く習慣化して、おじさんライフ楽しみましょう。
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